今月の【わたしの美味しい】は、旬の柚子を使用したふんわりとろける口どけのムースケーキの
『ユズ・ショコラ』です。
豊かな風味の柚子を探し求め、川根本町の柚子に出会いました。
川根本町は静岡県の北部に位置し、町全域が南アルプスユネスコエコパークに認定される自然豊かな町です。
南アルプスから駿河湾へと注ぐ大井川が南北に貫き、上流部には原生林が残ります。
自然豊かな川根本町で育つ柚子の特徴として「果皮の厚さ」が挙げられます。
果実が実る晩夏から秋、朝晩と日中の大きな寒暖差により、柚子の果皮が厚く成長します。
柚子のにおい成分は数百あるといわれますが、そのほとんどは果皮にあります。
厚い果皮に香り成分がたっぷり含まれているので、「川根本町柚子」は香りが特に良いのが特徴です。
柚子の果実は大変デリケートで、傷がつきやすい特徴があります。
栽培するにはとても手間がかかりますが、大切に育てられた柚子を味見した際、木暮シェフは
「ぜひケーキにしてみたい!」と思い製作にあたりました。
柚子のサッパリ感や香りを引き立てるために試行錯誤し、ムースのケーキに辿り着きました。
また、柚子と相性の良いチョコレートもふんわりと軽い味わいにするため、ミルクチョコレートを合わせました。
「ビスキュイ・サンファリーヌ」とは…?
フランスでファリーヌは「小麦粉」、サンは「無い」を意味し、小麦粉不使用のスポンジという事です。
小麦粉を使用しないことにより、よりなめらかな口当たりを実現することができました。
また、自家製マカロンには柚子ガナッシュをサンドし、より柚子の香りを楽しんでいただけるよう、こだわりました。
”1日限定のシェフズケーキだからこそのこだわり”は
「川根本町柚子の美味しさ!」です。
「普段はなかなか柚子を口にしない人が多いと思うので、年齢を問わず、皆様にお召し上がりいただきたいです。」(木暮シェフ)
こだわりと想いが詰まった特別なケーキをお楽しみください。
大切にしている言葉 –
継続は力なり
◆パティシエ歴37年
◆これまでの経歴と現在のお仕事内容を教えてください。
学校を卒業後、神奈川県の洋菓子専門店でパティシエとしてスタート。その後、個人店や菓子メーカーに勤務し、チーフや商品開発を担当して経験を積みました。たこまんには2019年入社以来、静岡本店のパティシエとして日々お客様にお喜び作りを行っています。
◆なぜパティシエになりたいと思ったのですか??
自分の作った物で、人に喜んで貰うことが出来たからです。
◆パティシエとしてお仕事をしている中で、どのようなこと、どのような時にやりがいを感じますか??
デコレーションケーキのプレートを書いて、お客様にお見せした時など、お客様の嬉しい顔を見れる時にやりがいを感じます。
◆木暮さんは30年以上の大ベテランですが、パティシエとしてお仕事をしてきた中で、一番嬉しかったことは何ですか??
ウェディングケーキをお作りしたお客様が、ご結婚後にお子様の誕生日ケーキをご注文くださり、またお子様の顔を見せに来てくださったときが一番嬉しかったです。
様々な洋菓子店を巡り、豊富な経験と知識、そして「人を喜ばせたい」の想いがあふれる木暮パティシエ。これからもたこまんパティシエの中心で、お客様の笑顔を作り続けていきます。