「フレジェ」とは、カスタードクリームやバタークリームを混ぜ合わせた「ムースリーヌ」という濃厚なクリームと苺を使った、フランスの伝統ケーキのこと。

製菓専門学生時代に初めてピスタチオのフレジェに出会い、その美味しさに感動したという井上パティシエ。豆の状態のピスタチオは少し苦手だったのですが…ムースリーヌになったピスタチオの食べやすさ、そして苺との相性が最高で、すっかり虜になってしまいました」。この美味しさを多くの方に知っていただきたくて、赤と緑のコントラストが美しい『苺とピスタチオのフレジェ』を考案しました。

ひときわ目を惹く真っ赤な苺は、旬を迎える【紅ほっぺ】。
紅ほっぺは遠州地方で多く栽培されている品種で、甘みと酸味のバランスがとても良く、香り高いことが特徴です。そんな美味しい苺をケーキの中、上に掛かる真っ赤なジュレにも贅沢に使用しています。

苺と色の対となる【ピスタチオのムースリーヌ】にもこだわりが光ります。
「ピスタチオの風味も旬の苺の味も楽しめるには、ムースリーヌをどのくらいの濃さにすればいいか、たくさん悩みました」という井上パティシエ。ピスタチオの濃さを微妙に変えながら何度も試行錯誤を重ね、ピスタチオの濃厚で香ばしい風味が、紅ほっぺの甘酸っぱさ・香りの良さを引き立てる、最高の組み合わせを実現しました。

濃厚なムースリーヌをさらに食べやすくするために、レアチーズを合わせたこともこだわりのひとつです。レアチーズにはレモンの果汁・果皮を入れてさわやかさをプラス。またムースリーヌとレアチーズの食感のバランスにまで改良を重ね、更なる食感の一体感を生み出しました。

2023年1月のCHEF‘S CAKE(1月10日)は【成人の日】の翌日。「『苺とピスタチオのフレジェ』を囲んで、『おめでとう』や『ありがとう』、笑顔があふれる時を過ごしていただきたいです」とほほ笑む井上パティシエ。大切な時間のおともにお召し上がりいただけますように。

– 大切にしている言葉 –
小さなことでもありがとうを忘れない

◆入社3年目
(東海調理製菓専門学校出身)

◆なぜパティシエになりたいと思ったのですか??

母も製菓の専門学校を卒業しており、お菓子作りに興味を持ったことが一番最初のきっかけです。
私も家でお菓子を作るようになり、誰かに食べてもらい、「美味しい」「ありがとう」の言葉を聞くたびにとても嬉しく感じていました。自分で作ったケーキをより多くの人に食べてもらい、笑顔になってほしいと思い、パティシエの道を志しました。

◆井上さんの好きなお菓子やケーキはなんですか??

濃厚な食感のスイーツが大好きです。たこまんのケーキの中では『レアチーズシトロン』が一番のお気に入りです!

いつも笑顔で周りへの気配りを忘れない井上さん。お客様や仲間へも優しく真摯に向き合い、相手が喜ぶことを一生懸命考えて行動することで、多くの人に愛されています。これからもお客様を楽しませるケーキ作りを楽しみにしています!!