「デコポン」とは柑橘の1種で、甘みと酸味のバランスに優れ、味も濃くて人気の高い果物です。静岡県内では2月～4月に出荷が最盛期となります。2023年4月のCHEF‘S CAKEは、そんな静岡県産のデコポンを使った『デコポンのババロア』です。
考案したのは、柑橘系のフルーツもムースやババロアも大好きという福井パティシエ。「デコポンのさわやかな酸味と、軽い口当たりのババロアの組み合わせを楽しんでいただきたい！」の想いで美味しさを追求しました。
春を感じさせる鮮やかな色のケーキをカットすると、ババロア・マーマレード・レアチーズの上品な色合いの断面が現れます。
福井パティシエが挙げるこだわりポイントは、ババロアの食感（なめらかさ）と味。
ババロアとは卵・牛乳・などで作ったソースに生クリームとゼラチンを加えて冷やし固めたスイーツのこと。その食感を左右するのはゼラチンの量です。ババロア特有のぷるんと弾むような食感と柔らかさにはゼラチンが必須。しかし、量が多いと固くなり、口当たりが悪くなってしまうという一面もあります。ゼラチンの量を何度も検証し、最高のなめらかさと軽い食感を実現しました。
味の面では、ババロアにはデコポンの皮をすりおろして入れて、柑橘のさわやかな風味を楽しむことができます。
ババロアと合わせるのはデコポンの皮を使った風味豊かなマーマレードとさわやかな酸味のあるレアチーズケーキ、そして丁寧にキャラメリゼしたクルミ。それぞれ個性を持った素材同士が重なり合うことで、ババロアのこだわりの食感・味を更に引き立てます。
春真っただ中にご用意するさわやかな『デコポンのババロア』。
「ご家族やご友人と切り分けて食べるほかに、お一人でも1台楽しんでいただきたいです。酸味のさわやかなムースケーキなので、お一人でも食べやすいと思います」と語る福井パティシエ。さわやかな春の風を感じる特別ケーキをお楽しみください。
– 大切にしている言葉 –
お客様の笑顔
◆入社4年目
（東海調理製菓専門学校出身）
◆2022年2月にもCHEF’S CAKEをご担当いただきました。お客様や仲間からの反応はいかがでしたか？
「なめらかでとっても美味しい！」と喜んでいただけました。
◆パティシエとしてお仕事をしている中で、どのようなこと、どのような時にやりがいを感じますか？
お客様のご希望のケーキを伺っているときが楽しく、お渡しの時に「きれい！」と喜んでもらえるとやりがいを感じます。
◆福井さんがパティシエとしてお仕事をしてきた中で、一番嬉しかったことは何ですか？？
3年連続で特別なケーキをご注文くださるお客様がいらっしゃいます。ご注文を伺う際に「昨年は〇〇でしたもんね！今年はこんな感じですね！」とお話ししてくださったことで、私が作ったケーキがお客様の印象に残っているんだなと実感し、嬉しかったです。
おおらかな人柄ながらも、とにかく頑張り屋さんな福井さん。『デコポンのババロア』の細部へのこだわりからも菓子作りへの真剣さが見てとれます。これからもお客様に喜んでいただけるケーキ作りを楽しみにしています！！
