2月23日【富士山の日】
【富士山の日】は静岡県の条例「静岡県富士山の日条例」で定められた日です。「県民が富士山について学び、考え、想いを寄せ、富士山憲章の理念に基づき、後世に引き継ぐことを期する日」という目的で2009年に制定されました。
「富士山憲章」とは、1998年に静岡県と山梨県が連携して、富士山を後世に継承するための全国的運動の原点とするために制定したものです。
【富士山の日】が2月23日に制定されたのは、「2・2・3」→「ふ・じ・さん」→「富士山」の語呂合わせと、この時期に富士山がよく望めることから来ています。
- 富士山豆知識 -
●富士山の高さ → 3,776メートル
富士山は日本で一番高い山です。富士山頂には、噴火口の縁に8つの峰があり、「八神峰」と呼ばれます。最も高いのは「剣ヶ峰(けんがみね)」で、この高さが3,776メートルです。
●山頂の気温 → 年間平均-6.2℃
最高気温(月平均)8月 6.2℃
最低気温(月平均)1月 -18.4℃
富士山頂は10月~5月は氷点下となります。富士山の登山が夏の一部期間(7月~9月初旬まで)しか行われないのもうなずけますね。
●山頂の気圧 → 約0.65気圧
気圧とは「どのくらいの重さの空気が乗っているか」を表す用語です。空気にも重さがあり、場所によって乗っている空気の量が異なります。高いところに行けば行くほど上に乗っている空気の量が減るため、気圧が下がります。
●富士山の誕生
富士山はおよそ10万年前に誕生したと考えられています。富士山は誕生後3世代に渡り火山活動を繰り返し、現在の富士山を形作った「新富士火山」の活動は約1万年前(縄文時代)に始まったとされ、その間に100回を超す噴火を繰り返したと考えられています。
●富士山の名前の由来
富士山の名前の由来には諸説あります。
不二山→「他に比べようのない唯一無二の高峰」
不尽山→「山頂に雪が絶えない山」
不死山→「不老不死伝説から」
●富士山は「活火山」
実は富士山はいまだ活動を続ける「活火山」です。
富士山が最後に噴火したのは1707年。この噴火による火山灰は遠く離れた江戸にまで届いたと言われています。
●世界文化遺産
富士山は2013年に「信仰の対象と芸術の源泉」として2013年に世界文化遺産に登録されました。【世界文化遺産】とは記念工作物・建造物群・遺跡などが該当し、富士山は長年信仰の対象になってきたことや、浮世絵を始めとする様々な芸術を育んできたことが登録の理由となっています。